向き合う。

敬愛してやまないアニメーション映画監督、今敏監督のみるべき100選+αを大学時代から見続けているのだが、最近になってとくに熱心に観ている(ほぼ4年間かけてもまだ半分ぐらいしか見終わっていない、過去の自分の為体たるや甚だしい)。

その中でも特に気に入っているものについていくつか個人的考察をば。

サイダーハウス・ルール(The Cider House Rules ラッセ・ハルストレム 1999)

非常に感動した。

そして最初、僕は“サンダーハウス”だと勘違いしていた。“雷の家”て、なんじゃいそれは。“サンダーハウスルール”一文字違うだけで完全にファンタジー作品である。うん、「サイダーハウス・ルール」。サイダーハウスは果樹園の家のこと、サイダー=林檎ジュースであった。成程、本編の重要なマストアイテムである果樹園の労働者規則の紙のことか。とようやく納得。まあそんな話はともかく。

 

非常に感動した(キリッ(`・ω・´))。

オープニングからもう心をつかまれる。いい映画の条件だ。寒空の下、汽車が左上から斜めにカットインしてレイチェル・ポートマンのピアノメロディ。もう泣けてしまう。話は、人里離れた孤児院から始まる。孤児院で医者として育てられた若者ホーマーの旅立ちと思春期、リンゴ農園で仕事をしていく中で自分の運命と向き合い、仕事を自分のすべきことを決意する物語。

ラッセ・ハルストレム監督といえば個人的に幼いころによく見た「やかまし村のこどもたち」の印象が強い(僕自身スウェーデンの田舎暮らしや北欧にものすごく憧れがあるのはきっとその所為)。「マイライフ・アズ・ア・ドック」も鮮やかな子供たちの人間ドラマが丁寧に描かれていて、見ていて非常に好ましかった。この作品もとにかく孤児院の子供たちの素敵なこと。子供たちを描かせたらこの監督以上はいないのではないかというぐらい素敵な表情を撮る。前半の孤児院でのシーンでは個性豊かな子供たちがとにかく動き回り、悩み、さまざまなドラマが展開される。雪合戦のシーンあたりが好き。

後半、主人公は孤児院を出る。そして初めて見る海、リンゴ園での暮らし、ヒロインキャンディとの恋。一人の男として、共感する。ミスター・ローズとその娘、ローズとの一件で物語は最終局面に入る。主人公が自分の医者としての運命と対峙し、それと向き合い医者として生きていくことを決意するシーンには本当にグッとくる。育ての親であるドクター・ラーチの一件についてもグッとくる。同監督の「ギルバート・グレイプ」もそうだけれど、青年の主人公が覚悟を決める瞬間というか通過儀礼的なシーンが非常に僕としては共感させられることが多い。

この映画には倫理の問題とか青春の思い出とか時代背景に対するいろいろな争点や観方があるのかもしれない。僕自身は“一人の男が天命と向き合い、仕事を決意する映画”という風に捉えた。どんな状況でもどんなに苦しくても、その仕事をするのは自分しかいないのだ。そういったときに逃げずに目の前のことに打ち込む、それが生きるということだと思った。あまりによかったものでレイチェル・ポートマンのサウンドトラックを買ってしまった。

うん、何気ない日常の風景にベストマッチの音楽だ。


5月のこと。

見た映画話などをしようとおもう。

まあ趣味全開。映画は、アニメーション監督の今敏氏がブログに示してくださっている見るべき100選+αを学生時代から埋める日々。それでも好きな映画は何回でも見ちゃう。もうDVD買えばといいたい。自分に。

本は通勤途中に読んでいる。こちらは本当に読みたい物だけ読んでる感じ。

○:初見の映画 △:2回目以降の映画 :初見の本 ▲:2回目以降の本

○ミクロの決死圏(監督:リチャード・フライシャー 1966)

体の中の表現が非常に素敵。このころのSFってなんでこんなに夢があるのだろうか。血が赤くないところがいい。

○ポセイドンアドベンチャー(監督:ロナルド・ニーム 1969)

すごい迫力だったあ。転覆したときに上からシャンデリアがしゃーんのシーンとか鳥肌。

△エリザベスタウン(監督:キャメロン・クロウ 2005)

落ち込んだら見る映画。音楽と雰囲気が大好きである。キルスティン・ダンストはかわいい。

△時計仕掛けのオレンジ(監督:スタンリー・キューブリック 1971)

https://www.youtube.com/watch?v=v7_40Y393xI

何回目だろう、結構見た。本当に好きな映画の1本。暴力が素敵とは不思議。雨に唄えばを歌いながら撲殺するシーンの凄さよ。

△お熱いのがお好き(監督:ビリー・ワイルダー 1959)

ジャックレモン大好き。笑えるんだけど切ないんだよなーなんか。このモンローは本当にかわいい。

○メトロポリス(フリッツ・ラング 1927)

デザインはやっぱりめぐるものだな。この映画はすべてかっこいい。センスすごい。ビルやマリアの美しさよ。ドイツのセンス好きだ。