春1.5

無事誕生日を迎えたこともあり、遅ばせながら春の絵である。

春一番が吹いたのはあまり気づかなかったが春1.5あたりが吹いたのは気づいた。そして思う。春ゆえにたいそう眠たい季節である、と。

spring tide

spring tide

イメージは大好きな映画「シッピングニュース」(ラッセハルストレム監督)、何回も途中で寝てしまってなかなか完走できなかった「惑星ソラリス」(アンドレイタルコフスキー監督)を見た影響が大きい。シッピングニュースの主人公(ケビンスペイシー)がベットで寝ていると水が溢れて海に飲み込まれるシーン、惑星ソラリスでのオープニングの藻、ヒロインの凍って瀕死になるシーンが印象に残っていたのである。

眠りを水に浸かるというイメージで描いた何とも安直な作りである。非現実的な絵にしたかったためキャラクターの顔が天地が逆になるような構図で描いた。春イコール桜という表現も恥ずかしげもなく使ってしまう。

p-modelの名曲(特にライブバージョンが)tideを聴いている際に、ふと「spring tide」という文字列を検索してみると高潮という意味というのがわかった。春の日に偶然聴いていた音楽のタイトルが潮が満ちるという意味の単語になるので非常に運命めいたものを感じた。


ドイツに思いを馳せる。

3月はお世話になっている京都府立大学の欧米言語文化学科の先生方のドイツ書籍の装丁などを作った。ついでに学生時代に短期留学をしていた思い出の写真などをいくつか見返し、感慨にふけってしまった。夏は外国にでも行きたい季節である。

作ったデザイン。

学会誌azur2015

学会誌azur2015

シリーズもののAZURである。青空という意味のフランス語であるが毎回前回のデザインとかぶらないような形でデザインをさせていただいた。今回から担当の先生が変更になり新しい気持ちで取り組めた。青が映えるデザインを心がけた。

 

そしてAZUR担当の先生の研究報告書もデザインさせていただいた。古い本のページをコラージュしたようなデザインを依頼され、使用モチーフなども多く頂いたので非常に楽しくデザインさせていただいた。

横道誠先生 研究報告書

横道誠先生 研究報告書

もうすぐ春である。


飄然と、神奈ぶら(神奈川ぶらぶら)。

インザルーム

曇天なり。

2月10日(火)、珍しく振休(振替休日)というものを頂いたので飄然と旅をしたいと思った。どうでもいいけど最近、町田康さんの「東京飄然」を読んでから町田節に憧れて、やたら飄然という単語など使ってみたくなっている(こうして特に文才がない者が使うと全然高踏的じゃないけれど)。

普段、朝が苦手な自分もこういう日は朝から行動したくなってしまうらしい。7時起き朝ごはんを食べて電車。二子玉川で降りてスタバに寄る。主婦や学生などがいる。1日の計画を確認しようとしていたのだが、暖房が当たらないところに座ってしまったため、非常に寒い。

あまりにも寒かったので、すぐ出る。スタバにはよくよく縁が無い多田。ちょっと早かったが目的地へ行くことにした。駅から徒歩10分の玉川大師である。
tamagawa
なぜここか。
先日、いつもお世話になっているみずさわ珈琲(http://orange.zero.jp/mizusawa.rose/)のマスターから聞いたお勧めスポットなのだ。「15分でできるお遍路」が売り文句。

効果あるのか?それ。

なにやら境内の地下に迷路のような場所があり、暗闇の中を手探りでゴールを目指す胎内巡りが体験できるというのである。うん、都心にありて異空間なり。興奮しないはずがないわけで、早速いってみた次第。

まず神社の入り口が迷う。あまりにも迷ったので神社の前で神社に電話して教えてもらった。そのまま正面から入ればよかった。よくわからないまま、お遍路のお話とガイドを聴く。紙に名前を書き、お金をおいてサンダル履いてさあ行かん。

おお、暗い。

噂通り真っ暗闇である。壁伝いにゆっくり迷路を進む。ちょっと傾斜がついていてなかなかスリリングである。自分はタッパがあるので、天井にぶつからないかが心配で怖かった。途中、明かりが灯されている広間に出る。絵が飾ってあったり、仏像様が山ほど飾ってあるゾーンで適宜お祈りしたりとゆるーくもお遍路を堪能。最後にお遍路完了の証である銅鑼を控えめに叩いて終了。

四国に行かずともお遍路達成。
闇の中で壁に埋め込まれた仏を触れたら今年1年良い感じになるらしかったが、完全に忘れていた。
外に出たら、また10分ほどしかたっていなかった。

うむむ。計画ミス。
本当はここである程度時間を使ってからオシャレに二子玉川でランチして優雅に高島屋で買い物して帰る計画であったが、なんか全然時間かかんなかったのである。昼間でまだ2時間以上もある。

どうしようか考えていた時、玉川大師のおかげでちょっと別の神社にも行きたいなという衝動に駆られた僕は、ふと頭に浮かんだ伊勢原の大山阿夫利神社に向かうことにした。

さあ旅だ。神奈川県でも知らないところに行くのはとてもわくわくする。

早速電車に乗る。東京から遠ざかる路線は平日は空いていて読書を満喫できた。ぼーっとしていたので途中路線を間違えるなりなんなりして30分ほどタイムロス。まあいいや。

伊勢原駅に到着。山が近い。実家みたいな長閑さであるなあ。しかしまあ2月だからか、昼間から学生の多いこと。普段昼間に外をうろつくことがないからか、街にこんなに学生がいるのかと改めて驚嘆してしまった。都会の学生にビビる社会人2年目。

駅からはバス。おばあちゃんたちと山の方へ向かう。大山ロープウエイ(終点)まで乗っていたのは自分ひとりだけだった。大丈夫かな?ちょっと不安。昼を食べていなかったのですぐそこの飲食店で御飯、カツ丼を喰らう。普通。もっと店を調べるべきだったであろうか。まあいいや。

バス降りたところからすぐロープウエイで山頂まで行けるものだと思っていたのだが、乗り場まで結構歩いて登らなければならなかった。ひたすら登る。途中、有名なお土産のコマやみたらし団子なぞ商っている店が軒を連ねていた。

1

ガンガン無視して乗り場を目指す。結構汗かいた。着いたときにちょうどロープウエイが出たところだった。今日はなんかリズムが悪いぞ。20分待った挙句に乗る。急勾配を駆け上がる。ほほほ、高いところは面白き哉。

2

着いた先にはまだ雪が残る仏閣がそびえ立っていた。

3

うん。目的は達成するまでの過程が楽しいものだな、とは多田の言葉である。フィンランドのヘルシンキで歩き回った時の思い出が蘇ってきた。おみくじは小吉だった。即、結んだ。

帰りもロープウエイの発車に間に合わず、山頂のお茶屋で一服。団子を食う。うむ、普通。

帰りは今までの不運の分、バス、電車、全ての時間がうまい具合に合っていつの間にか家。

さて、また明日から頑張るのである。


サンミア the Amptee。

サンミア the Amptee

お品書き

【ライブ、ノモノスとイミュームでの折茂さん演じるサンミア嬢が妖艶でとても美しかったので絵にしたいなと常々思っていた。たまたま作成してあったラフ画とガジオ文化祭出展のタイミングが合い、これは運命だと感じて作成。バックは先日の平沢氏のライブ、ハイブリッドフォノンのCGにインスパイアされ、ゴミ、廃墟、工場が花のように咲いているイメージを描いた。あまりうまくいっていないけれども。よくよく考えるとポーズはアルバム「SimCity」の十字架にどことなく意識がいっているように思う。とにかく足をきれいに描かねばという思いで臨んだ。背景はフランクステラの彫刻リュネヴィルが元ネタ。幼いころ父親に連れられて行った佐倉市美術館の思い出が急に出てきた次第。】

 

昨年度から行われていたガジオ第二回文化祭にこの作品を出させてもらっていた。先日、搬出作業のため会社帰りにその足でつくばへ。つくばEXには本当に感謝である。寒空の下、暗闇にそびえたつH2ロケットを眺めつつ、ガジオへ向かった。

文化祭の間は、高橋かしこさんが企画されたトークイベント「ニューウェーブとは何だったのか」を2回拝聴させてもらうためガジオをうかがう機会があった。とても素敵にかざっていただきありがとうございました。

しかし個人的には悔しい。周りの方々の情熱ある作品に対して自分の絵はどうか。何か新しい表現をしたか?あっと驚かせるようなものができただろうか、ううん、もっと頑張らねば。いろいろ勉強させてもらえる良い機会になった。

ガジオさんのおかげで新たな人脈とやる気をいただいた。切実にやってよかった。次回はもっといいものを、面白く新しいものを製作せねばならないな、一年の目標である。

ps:今月はノモノスとイミュームのDVD発売だあ。もうワクワク。

・・・いけない、サンミアが目を覚ました。

 


2015年。

早いもので大学卒業してから2年もたったのかと驚きを隠せない今日この頃。

もう一度はいつくばってもスタートを切らないと何も始まらないので今年はトライ&エラーの精神でとにかくまず動くことを物を作ることをちゃんとしていかなければ。

年賀状はだいぶ遅れてしまいいろいろテーマも安直なまま完成させてしまったが、作らないより作ったほうがいい。

年賀状2015

たくさん考えてたくさん描いていく。うん。

最近見た映画でリトルミスサンシャインがとても良かった。

https://www.youtube.com/watch?v=2LbDwGL0-ks

 


最近の制作物。

学生時代のアルバイトで知り合った先輩の結婚式の為、ウェディングボードを制作した。

ウェディングボード

うん、印刷でもいい色がでて良かった。

京都府立大学の環境・情報学科の学科説明用パワーポイントを制作した。お世話になった先生方に恩返しができること、非常に光栄に思う。この学科、この大学がどんどん栄えてくれると嬉しい。

この学科は大学に入ってから5つの理系科目から自分の選択肢を決めることが出来る非常に珍しい学科である。大学時代に何をするか迷ったりいろいろなことを経験してから総合的に進む道を決めたい人にはぴったりの場所。小さい大学なので非常に先生との距離が近いのも魅力。

パワーポイント


夏がきた。

夏はいい季節である。

夏は夜更かしをする季節である。夜更かしをしていると、大学生の時の昼夜逆転生活をしていた夏休みが思い出される。毎日松屋に行っていたことも思い出される。ドイツ留学も思い出される。

感慨にひたるのである。

さて、夏服がいい感じの季節なので小生も絵をば描かせて頂く所存。フルーツクリップHP

元々4人くらい描くつもりが増えて増えてこんな感じになってもうた。

楽しくかけたのでよし。

 

 


6月のこと。

ゲリラ豪雨であまりつゆらしくない梅雨の到来。そろそろ夏の日本である。

京都での学生時代、4年間バイトをさせてもらった清水商店という居酒屋がある。

今年で20周年を迎えるということで、DMを製作させていただいた。

20周年DM_表(カラー) 20周年DM_裏(カラー)

格子と円のイメージ。着物と帯と髪のイメージを交えつつ、かぐや姫をほうふつとさせるイメージになった。デザインというものはただ単に絵を描けばいいというものではないということを学ばせていただいた。非常に個人的に勉強になったお仕事でありました。

京都に行った際は是非お立ち寄りください。おいしいおばんざいと暖かい店長とスタッフが待っています。

http://tabelog.com/kyoto/A2601/A260201/26000046/

 

 

 


4月のこと。

展覧会のはなし。

京都で学生時代を過ごしたわけだが、そこで知り合い、展覧会をやらせていただいたギャラリーがある。

ギャラリー知

ここで春の展覧会が催されることになり、誘っていただいたので小さい作品を2点、出させてもらった。

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出した作品は二つ。こちらである。

「ミニクーパン」

パン

パンが好きなので、パンを食べてる絵を描きたかったという衝動で生まれた絵。あとは駄洒落である。

「旅の終わり」

印刷用

難破した船、廃船などの巨大なものが朽ち果てている姿に心打たれることが多い。描きたかったイメージを具現化できてよかった。ミュージシャン、ハンバートハンバートの「アメリカの恋人」という歌に感化された気がする。

この時期は堤監督の「トリック」をテレビシリーズからすべて見た影響もあり、男女二人の絵を描きたかった記憶がある。劇場版の「霊能力者バトルロイヤル」のエンディング、月恋歌は名曲だとおもふ。

あとはなんだろ、とにかくグロテスクだったり変な物を描いてビジュアルでインパクトを出したような絵は描きたくなかった。つまらなくても、温かいイメージの絵を描きたかった。

描いた二つの絵は両方A面のシングルCDのようだとおもった。カップリング的な。

うれしいことに「旅の終わり」は買っていただけた。オーストラリアの方に。

感化された曲「アメリカの恋人」に運命性を感じた。

仕事以外で自分の描いた物をいいと言ってくださり、ほしいと言ってくださって心底嬉しかった多田である。あまりに嬉しかったので似顔絵も描いて送ってしまった。

直接会ってお礼にいけなかったのが残念であった。


初春の製作物。

新書の装丁

学生時代からの関わりで、京都府立大学青地伯水教授の翻訳本「マルボー ある伝記」(松籟社)の装丁をやらせていただいた。

最初のラフ段階では結構インパクトがあるような画像が入った表紙だったのが、編集者さんに送ったメールでリンク画像を送り忘れて送ってしまった。そうしたら、画像が無くシンプルなものの方がかっこいいのではないかということになり、いいのか悪いのか、この形に落ち着いた。

マルボーカバーolCS2

マルボー ある伝記

ヴォルフガング・ヒルデスハイマー[著]

青地伯水[訳]

2014331日発行

定価:3600円+税

四六判・ハードカバー・380ページ

ISBN:978-4-87984-311-1 C0097

 

運がもたらした産物であるが、シンプルで赤字のサインが生えるデザインで個人的に気に入っている。

詳細はこちら。

http://shoraisha.com/modules/tinyd2/index.php?id=87

毎回思うのだが学生時代にいい人たちに巡り会えたなと思う。素敵な経験をさせてもらってとても嬉しいかった。今後もこういった形で書籍に関わっていきたいと思う。

それと自分の誕生日が近かったので、親が用事で都心に来た際に飯を食べに行った。

恵比寿のアーリアデイタクボ。ここの豚肉は至高。

とてもおいしゅうございました。

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